多摩大学目黒トップ > キャンパスニュース > 2009年11月20日号

 11月17日(火)に芸術鑑賞会が行われ、帝国劇場にてミュージカル「レ・ミゼラブル」を鑑賞しました。

 ヴィクトル・ユゴーによるフランス文学史を代表する不朽の名作「レ・ミゼラブル」を原作としたこのミュージカルは、日本で1987年に初演されて以来、2400回以上の公演が行われているロングラン作品で、数あるミュージカルの中でも非常に高い評価がされています。会場に入ると、生徒達は1900以上の座席数を誇る帝国劇場のスケールの大きさに圧倒され、舞台が始まる前からボルテージがどんどん上がっていきました。

 舞台は19年にもわたる刑期を終えて主人公ジャン・バルジャンが仮出獄するところから始まります。ミリエル司教との出会いから人間としての優しい心を取り戻したバルジャンが、その後数奇な運命を辿る中で多くの弱い立場の人間を助け、最後にようやく穏やかな死を迎え、天国に旅たつまでの生涯を、一つ一つが名作として名高い歌曲に乗せて演じられます。生徒達は迫真の演技に魅せられるとともに、1800年代をイメージしたセットのリアルさ、またそれをよりリアルに見せる照明の工夫にも目を凝らしていました。
 舞台の一番最後、ジャン・バルジャンとともに明日を信じて今日を懸命に生きて天に召された人々の「民衆の歌」が力強く流れてきたときには、会場全体が感激の渦で包まれ、生徒達も惜しみない拍手を送っていました。

 また中学生は合唱コンクールを翌週に控えていることもあってか、役者の声量の大きさとその響きの素晴らしさにみな注目していました。間近で直接プロの歌声を耳にした経験が合唱コンクールにどう活かされるのか、中学生の頑張りにも注目です。

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