多摩大学目黒トップ > キャンパスニュース > 2009年11月25日号

11月19日(木)、中東GCC諸国6ヶ国(アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、バーレーン、サウジアラビア、オマーン)の教育関係者8名が本校を訪れました。外務省主催(運営:財団法人日本国際協力センター)の平成21年度対GCC諸国人材育成支援訪日研修事業の一環です。

 この訪問団の参加国は、若年層の急激な人口増加による失業率の急騰が社会不安化の要員になっており、学校や教師の不足など教育をめぐる社会問題も多く抱えております。対GCC諸国人材育成支援訪日研修事業は日本の学校や教育関係施設の視察し、日本の教育制度への理解を深め、また教育分野における一層の関係強化を図ることを目的としたものです。今回は「初等・中等・高等学校の教育制度・教育手法」を見学するモデル校として外務省から本校に要請があり、実現しました。

 当日は、高校、中学の授業風景を見学していただきました。訪問団の中には英語の指導者も含まれていたため、休み時間などには実際に生徒と英語で話ながら交流を行いました。また、社会科の授業では、訪問団から、「イスラム文化」について英語で生徒へ説明が行われました。その後、校内の各施設を見学するとともに、併設されている目黒幼稚園の保育状況をも見学しました。

 見学終了は訪問団と、田村校長、丹羽教頭を始めとする学校の各分野の責任者との間で意見交換会が行われました。実際に授業を目の当たりにし、また直接英語で生徒と話し合い、レベルの高さを感じたためか、本校の教育方針や実際の指導内容、手法などについて参加者からは多くの質問が寄せられ、実りの多い意見交換会となりました。生徒達にとっても、中東という比較的なじみの薄い国々から来た訪問団と直接お話をしたり、イスラム文化について説明を受けたりと、より広い世界に目を向ける良い機会となりました。


黒板を使いながら、直接生徒とコミュニケーションをとっています。


英会話も慣れたもの。身振りも交えながらきちんと英語で自分の考えを伝えています。


授業見学の様子。


イスラム文化について、英語で説明を受けました。


見学後に行われた意見交換会の様子。


参加者全員の集合写真。

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