多摩大学目黒トップ > キャンパスニュース > 2005年7月20日号

 梅雨明け宣言の翌日となる7月19日、1学期の終業式が行われました。
 始業式が行われた4月6日は、今年初の夏日を記録した日でもありました。それから3ヶ月余り、様々な行事が目白押しで、飛ぶように月日が流れさり、気がつけば梅雨も明け夏に突入し、真夏日が続くようになりました。終わってみれば本当にあっというまの1学期でした。
 明日からいよいよ夏休みです。高校2年生、高校3年生は受験に向けて、この夏を無駄に過ごすことなく勉強に励んでください。またその他の学年の皆さんも、勉強、セミナー、クラブ活動、文化祭の準備と夏休み中の大切な時間を有意義に使ってください。
 なお学校が夏休みに入ったことに伴い、次回のニュース更新は2学期がはじまる9月となります。1学期の間閲覧くださいましてありがとうございました。

 


 7月15日(金)、新国立劇場のオペラシティで行われた「平成17年度 新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」に、高校1年生が鑑賞に出かけました。
 演目はオペラの巨匠プッチーニの代表作「蝶々夫人」。明治の頃の長崎を舞台に、アメリカ海軍士官ピンカートンの帰りをひたすら待つ蝶々さんの悲劇の運命を描いた、オペラの定番中の定番です。
 寄港先の気軽さで蝶々さんと結婚したものの、アメリカに帰り音信不通となってしまったピンカートン。しかし蝶々さんは新しい縁談に耳を貸そうともせず、夫の帰りを待ち続けます。そしてついにピンカートンが再び寄港。しかし彼は見知らぬアメリカ人女性を連れていたのです。彼が既に他の女性と結婚していたことを知った蝶々さんは、父の形見の短刀で自らの命を絶ってしまいます。
 鑑賞前に予め物語を予習していたことと、同じ日本が舞台ということもあり、生徒達は初めてのオペラにもかかわらず音楽と舞台に釘付けになっていました。蝶々さんの可憐ながらも芯の通った強い生き様に心打たれる一方、日本を軽視し傲慢な振る舞いを続けるピンカートンに強い反発を覚えるなど、生徒達は皆、3時間近くもの上演時間を忘れるほどに集中していました。また随所にちりばめられた「さくらさくら」「お江戸日本橋」などのなじみ深い旋律に、生徒達はより一層親しみを持ったようです。
 オペラは単なる音楽と劇の融合ではなく、事前にストーリーや舞台背景となった時代の歴史・文化まで調べれば、理解と感動がますます深まる奥深いものです。普段なかなかオペラを鑑賞する機会はないかもしれませんが、オペラをはじめとする総合芸術を通して、これからも様々な知識と見聞を広め、豊かな心を持って欲しいと願っています。

   


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